アロマについて

アロマ(エッセンシャルオイル)とは

 

アロマ(エッセンシャルオイル)とは

アロマ(エッセンシャルオイル)

「アロマ」とは

そもそも「アロマ」という言葉は、「香り」を指します。

アロマと聞くと、何となく植物原料のナチュラルなもののような気がしませんか?
ですが、実際には違う場合も…。
化学合成された香り成分でも、香りがあれば「アロマ」と呼べます。

これに対して、「エッセンシャルオイル/精油」と名前が付いているものは植物原料です。

アロマ(エッセンシャルオイル)とは

アロマ(エッセンシャルオイル)とは、植物から抽出した揮発性の芳香物質。
100%天然由来のものを、エッセンシャルオイル(精油)と言います。

花、葉、茎、種、根、樹皮、樹脂などから抽出されます。
植物の有効成分が高濃度に含有され、それぞれの植物特有の美しく力強い香りを放ちます。
その魅力的な香りには、気分を明るくしたり落ち着かせたりといったはたらきがあることが認められています。

アロマ(エッセンシャルオイル)の歴史

香りの利用は古代から

エッセンシャルオイルの歴史は相当に古く、
古来よりアジアからエジプト、地中海沿岸のさまざまな文化の中で用いられてきました。
古代エジプトではミイラ作りにフランキンセンス(乳香)、ミルラ(没薬)が使用され、儀式の際には薫香が行われました。「医学の父」とよばれるギリシャのヒポクラテスは、芳香植物によりマッサージや入浴を治療に取り入れていたようです。

中世になると蒸留技術が発達し、医療に広く利用されるようになりました。
16〜17世紀にはヨーロッパで香りの文化が発展し、香料産業も始まりました。

アロマセラピーのはじまり

20世紀、フランスの化学者のルネ・モーリス・ガットフォセが自身の経験からエッセンシャルオイルを研究し、「アロマセラピー」という新しい用語を作り出しました。

フランスでは、主にエッセンシャルオイルの薬理作用の面が注目されました。
また、イギリスではエッセンシャルオイルを希釈してマッサージを行う手法(ホリスティックアロマセラピー)が広がりました。

そして、現代科学が発達した現在においても、様々な角度からの研究の結果、エッセンシャルオイルには香りだけにとどまらず、私たちの心と体に対しての豊かなアプローチがあることもわかってきています。
健康・ウェルネスセルフケアへの関心が高まる現代において、伝統的な健康法が見直される時流もあってか、エッセンシャルオイルの働きは再評価されつつあるのです。

アロマ(エッセンシャルオイル)の抽出方法


エッセンシャルオイルは原料となる植物の性質に合わせ、様々な方法で抽出されます。

水蒸気蒸留法

植物に熱い蒸気をあて、蒸気と共に芳香成分を放出させます。
芳香成分を含んだその蒸気を冷やすと液体になり、
水と分離させるとエッセンシャルオイルが得られます。
分離した水はわずかに芳香成分が溶け込んでおり、フローラルウォーターと呼ばれます。
現在、最も多く使用されている方法です。

圧搾法

果実の果皮から抽出する際に使われます。
機械に果皮を押し付け、つぶしてオイルを抽出します。
熱を加えていないため、自然に近いフレッシュな香りがしますが、酸化しやすいという難点があります。

溶剤抽出法

水蒸気蒸留法で抽出しにくい、花や樹脂などに使われる方法です。
揮発性溶剤に植物を浸すと、芳香物質が溶け出します。
溶剤を取り除くと「コンクリート」と呼ばれる塊ができます。
これをエタノールにつけると、再び芳香物質が溶け出します。
ここから不要な物質を取り除き、エタノールを揮発させるとオイルが残ります。

この方法で抽出されたオイルのうち、
花やハーブから得られたオイルを「アブソリュート」、
樹脂からえられたものを「レジノイド」と呼んでいます。

二酸化炭素抽出法

高圧の二酸化炭素ガスを使用した方法です。
植物をパックし、液化した二酸化炭素を注入。
その後、二酸化炭素を気化させ、オイルを抽出します。
新しい抽出方法でコストはかかりますが、熱による成分変質がなく、天然に近い香りで成分の濃いオイルが抽出できます。

アロマ(エッセンシャルオイル)の品質


アロマ(エッセンシャルオイル)といっても、品質は様々。
効果を期待するには品質が大切です。

アロマセラピーには

大原則として、アロマセラピーにはエッセンシャルオイルを使用します。
品名に「エッセンシャルオイル」、「精油」、「Pure Essential Oil」等の記載があれば植物が原料の100%天然由来のオイルです。希釈したものや、合成香料を使用しているものは「エッセンシャルオイル」とは表記できません。

エッセンシャルオイルは、一般的に「アロマ」・「アロマオイル」などとも呼ばれるため、大変紛らわしいです。必ず品名や成分表を確認してくださいね。

品質は様々

とはいえ、エッセンシャルオイルだから全部安心!とは言えないのが事実。
全てのエッセンシャルオイルが、同じように作られているわけではありません
原料となる植物、植物が生育した土地・環境、抽出方法、管理体制などにより、
その品質は大きく異なります。

実は、エッセンシャルオイルの品質に関しては共通の基準がありません。
現在は各製造メーカーで独自の品質基準を設け、検査をしています。

CPTG等級

ドテラではCPTC(Certified Pure Tested Grade)という独自の品質基準を設けています。これは人工混合物や人工成分を含まず、農薬・化学残留物も含まれていない植物から採取された高品質の天然合成物であることを証明したものです。
100以上の検査をドテラ及び、第三者機関(APRC)で実施しています。

アロマセラピーで効果を期待するには、確かな有効成分を含む高品質なオイルがお薦めです。

まとめ

  • 香りがあれば「アロマ」なので、化学合成された成分でも「アロマ」と呼べる
  • エッセンシャルオイルは100%天然由来
  • アロマ(エッセンシャルオイル)とは、植物から抽出した揮発性の芳香物質
  • 香りは古代から利用されてきた。アロマセラピーが誕生したのは20世紀に入ってから
  • 原料の植物の性質に合わせて様々な方法で抽出される
  • エッセンシャルオイルもその品質は様々

※参考:エッセンシャルオイル家庭医学事典/NH&S